幸せの黄色いUSBポート?

せう

2010年01月24日 17:10



ThinkPad X100eの話題一色になりつつある当ブログではありますが、懲りずにX100eの話題をw

ThinkPad X100eには左側面に2つ、右側面に1つ、合計3つのUSB端子(Ver.2.0準拠)があります。そのうち、右側面のものは、端子部が黄色くなっています。

いったい、この黄色いUSB端子、何のために用意されているのでしょうか...?
実は、この黄色いUSBポートは、左側面のものと比べると、電源供給能力が強化されている、いわゆる"Powered USB"端子です。

Powered USBといえば、旧IBMが開発した、本来のUSB端子の下に補助電源端子を設けて給電能力を向上させたものです。ThinkPad X40シリーズにも搭載されましたが、あっという間になくなってしまいました。今回、X100eで提供されているもの補助電源端子の無い、USB端子そのものにおける給電能力を強めた、ある意味ライトバージョンみたいなものです。消費電力の大きいUSBデバイスを安定して使うことができます。

このPowered USB端子は、Always On USB(AC電源供給中におけるUSB端子への常時電源供給)の設定ができます。BIOS、またはWindowsで稼働する省電力マネージャーで設定することで、USB充電機器でより便利に使うことができます。用意されているAlways On USB設定は以下の通りです。


[Always On USBの設定(左 : BIOS・右 : 省電力マネージャー)]


・iPod or iPhone
読んで字のごとく、Powered USBポートにおけるiPod・iPhoneの充電に最適な設定です。その他のUSBポートではAlways On USBは無効です。最新バージョンの省電力マネージャーヘルプでは、使えるモデルとして以下の通り列挙されていました。iPhoneと書いてあるのに、iPhoneが1機種もないのが気になるところですが、iPhone 3GSできちんと充電できますのでご安心を。

iPod classic(MB029J/A)
iPod mini(M9434J/A)
iPod nano(MA497J/A・MA978J/A・MB261J/A)
iPod touch(MA623J/A)
iPod shuffle(MB225J/A)


・BlackBerry
これまた読んで字のごとく、Powered USBポートにおけるBlackBerry充電に最適なモードです。iPod/iPhoneモード同様、その他のUSBポートではAlways On USBは無効です。最新バージョンの省電力マネージャーヘルプでは、9920のみ列挙されています。

・Others
iPod/iPhoneやBlackBerry以外のデバイスに常時電源供給をする場合の設定です。


このAlways On USB機能は、上の方の文章中のカッコ書きでしれーっと触れていますが、AC電源が接続されている場合のみ有効であることに要注意です。バッテリー駆動中は無効(電源OFF時・スリープ時はUSB端子への電源供給は一切なし)です。

この黄色いUSB端子を使って、幸せになれるかどうかは全く持って不明ですが、高消費電力なUSBデバイスを使うときには役立ちそうです。
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