さぽろぐ

コンピューター・IT  |

ログインヘルプ


2009年08月23日

LenovoのノートPCが満足度1位だそうで。

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20090817/1017842/(一部会員登録が必要な可能性あり)

日経パソコンが、毎年恒例のパソコンの満足度調査を行いました。

その中で、なんとLenovo JapanがノートPC部門で総合満足度1位に輝きました!!


[ノートPC部門の総合満足度ランキング(Copyright by Nikkei Business Publications,inc.)]

ThinkPad信者たる自分としては狂喜乱舞な訳ですが、ちょっと今回の結果であれこれ考えてみました。
[性能・機能の満足度]
性能・機能の満足度で、Lenovo Japanはトップだった訳ですが、2位のPanasonicを使っているユーザーとは考えている「性能・機能」の定義が違う気がします。

Lenovo(と言うよりThinkPad)ユーザーの考える「性能・機能」とは、持ち運びできるハイパフォーマンスだと思われます。

モバイルPCはバッテリーの持ちを考えて超低電圧版、または低電圧版CPUを搭載する傾向にあり(その最右翼がPanasonicのLet's note)、CPUのパフォーマンスを重視して選ぼうとすると困る事があります。

そして、できる限り高速なCPUを求めてモバイルノートを買うと、ThinkPad Xシリーズしか選択肢に残らないケースも多いと思われます。実際、自分が今使っているX60に選択肢を絞った最大の理由の1つが「CPUのパフォーマンス」でしたから。


[操作性の満足度]
ここは、記事本文にもあるとおり、ものすごく人によって好みが分かれるところで、1位がPanasonicで、2位がLenovoだった訳ですが、やっぱり考える「操作性」は大分違うと思います。

ThinkPadユーザーが考える「操作性」はやはり入力デバイスに求めるものが大きいと思います。デスクトップキーボードから省略されているキーの少なさや、TrackPointのおかげで文字入力に集中しつつマウス操作が可能、という点がやはりThinkPadの魅力な訳で。

Let's noteのそれは、軽さとか持ち運びのし易さって面が大きいのかな、と思います。ThinkPadにも一応重さに配慮したX301やX200sのようなモデルがありますが、それでもLet'sにはかないません。やはり、ThinkPadとLet'sでは求めるものが違いすぎる予感がしてしまいます。

[デザインの満足度]
個人的にとてもうれしかったのがここ。ほかのメーカーがころころデザインを変えていく中で、ThinkPadは、どのモデルでも基本的な見た目を変えずに10数年やってきました。

個人的には、「変わらず、かわっていく」ノートPCがThinkPadだと考えていて、その象徴の1つが松花堂弁当に着想を得た黒い筐体だと考えています。いかに格好いいデザインを変えながら競うのではなく、基本デザインを変えずに、飽きない、凛とした佇まいを得ることの報が寧ろ難しいのではないでしょうか。

それが評価されたのは、今回結構嬉しかったりします。

[コストパフォーマンス]
ThinkPadの弱点はここなのかもしれません。昔からThinkPadをお使いの方からすれば、今のThinkPadはもの凄く安いはずです。しかし、他社のものと比べてみると、Officeは入ってないわ、ソフトが少ないわで、結構高く見えてしまいがちです。

しかし、メーカー標準保証の効力などを考えると、寧ろ安いんじゃないかと思うんですよね。Officeが無かろうが、他のソフトがなかろうが。

そういう意味では、今までのThinkPadとは違う攻め方をしているThinkPad SLシリーズの成長を見守る必要があると思うのですが、IdeaPadに取って代わられてしまうのでしょうか...?

[メーカー評価]
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20090817/1017820/?P=11 (会員登録が必要な可能性あり)

どうやら、自分と同じく、「変わらず、変わっていく」ThinkPadに惹かれている人が多いと思われる結果です。

サポートの点の低さは、非常に気になる所ですが、これはどう考えてもサポートへのアクセス方法のわかりにくさに起因していると思われます。IdeaPadで本格的にコンシューマー市場に参入する訳ですから、サポートの入り方をもうちょっと良く出来ないか、と思ったりもします。

あと、気になったのは、「日本IBM時代と比較して明らかに劣化した」っていう意見なのです。主語が抜けてしまっているので、断定はできないのですが、正直、IBM末期のモデルの方が稼働品質面では最悪です。確かにLenovo化してから出たモデルは見た目が若干チープかもしれませんが、故障・障害発生率は低くなったように感じます。故障したとしても、保証期間中であれば、何度でもきちんと直してくれるので、そこまで心配すべきものなのかなぁ、とも思ったり。

Lenovoになった後のThinkPadに触れたことのない自称「ThinkPad『信者』」は、是非とも最新のThinkPadに触れてもらいたいです。IBM時代のそれより信頼性の増したThinkPadを体感できると思います。


これからも、顧客満足度なんてものに浮かれて、大切なものを見失わないように、Lenovoの皆様におかれましては、慢心せずに「良いThinkPad」を作り続けてくれることを祈っています。

あなたにおススメの記事


同じカテゴリー(ThinkPad)の記事画像
2012年の新しいThinkPadは…?
ThinkPad Tablet/X220シリーズに3Gモデル!
[速報?]ThinkPad Tabletに3Gモデル登場!
[速報]第3回大和魂ミーティングに参加中です。
[遅報]ThinkPad X220 Tabletを借りました。
ThinkPad X121e登場!
同じカテゴリー(ThinkPad)の記事
 2012年の新しいThinkPadは…? (2012-01-11 13:28)
 ThinkPad Tablet/X220シリーズに3Gモデル! (2011-11-25 10:20)
 [速報?]ThinkPad Tabletに3Gモデル登場! (2011-11-23 17:43)
 [速報]第3回大和魂ミーティングに参加中です。 (2011-11-23 14:29)
 [遅報]ThinkPad X220 Tabletを借りました。 (2011-09-02 17:31)
 ThinkPad X121e登場! (2011-07-05 12:46)
Posted by せう at 23:53│Comments(10)ThinkPad
この記事へのコメント
Twitter でコメントだったんで。
Lenovo(ThinkPad)、パナの純は順当かな~とおもいました。東芝がほんとにおちている。Librett 等がよかったのにどうして?って感じですね。

パナは自己修理には非常に不向きでしょう。むかしのSharpのように薄さが、女性のバッグに入るってことで、人気があるのではないですかね。
Posted by 胡桃 at 2009年08月24日 08:41
確かに、ThinkPadを使ってると他社のノートPC使っててもなんだかストレスを感じますね。 CPUとかトラックポイント、キーボードも然りですが、ThinkPadが他社のノートPCと最も異なるのはユーザーレベルでの修理やカスタマイズにメーカーレベルで対応してくれる点でしょうね。 サービスマニュアルが存在するノートPCなんてThinkPadくらいじゃないでしょうか? その辺を鑑みると、ThinkPadはユーザーが大人であることを求めるのかもしれません。 自己責任って奴ですね。
Posted by cipher at 2009年08月24日 16:14
こんにちは!
「日本IBM時代と比較して明らかに劣化した」とは
・キーボード(特にキータッチ)
・全体的な質感
じゃないかと思います。
個人的にはキータッチはThinkPadなりの水準を保っていると思いますし、質感については価格相応になったかな(確かに安っぽさは感じられるが実売価格も以前と比べて相当下がっている)と思っています。
トラックポイントの操作性についてはドリフトが少なくなるなどIBM時代より確実に進歩していると思います。
その他サービス面も含めてまだ他社に対する独自性は在ると思っていますのでLenovoにはますます頑張って欲しいと思います。
Posted by shamukichi at 2009年08月24日 18:32
>胡桃さん
東芝(dynabook)は、見ていると迷走してるかなー、と思うところがあったりします。こんなにコテコテしたノートだったかなぁ、dynabook...

Let’sは自己修理には不向きな悪寒がします、確かに。特に液晶。

>cipherさん
それはあるかもしれませんね > 他社ノートを使ったときのストレス

保守マニュアルは、本当に助かります。ありがたいです。

>shamukichiさん
確かに、キーボードと見た目は値段なりになったかな、と思うところがあります。それでも、キーボードは他社よりも快適ですけど、やっぱり至高を追い求めて欲しい所です。

TrackPointは、確かにドリフト減りましたよね。結構快適になりました。この調子で、他の面を改善して欲しいです。
Posted by せう at 2009年08月24日 23:29
IBMの時と比べてドライバの品質と修正の公開スピードが落ちたような・・・
Posted by やまだ at 2009年08月25日 20:00
地方の量販の店頭でも、Lenovo G550とか置かれる様になり
ましたが、Lenovo は、Rシリーズや、SLシリーズ置いた方が
良さそうな気がします。

(価格的に安いので、DELLとか欲しいと言ってこられる
法人ユーザー様とかに勧める様になってきましたが。)

G550 をこの前、1台納品してきましたが、本当にOS 位
(後は、WinDVDとか)  インストールされてませんでした。
Posted by おさっち at 2009年08月27日 11:13
>やまださん
確かに、機能強化した際のバグがお粗末になった点はありありですよねorz...

Lenovo側は、ドライバー・ユーティリティソフトウェアの質の向上も頑張るとの事ですから、これからに期待したいです。

>おさっちさん
G550も結構中身がシンプルですね。SOHOターゲットだからかもしれませんが。

確かに、置くならThinkPadのSLかRが良い気もしますね。
Posted by せう at 2009年08月28日 08:52
旧来のThinkファンなら「Think品質」という言葉を覚えていると思いますが、以前レノボは「IdeaPadでもLenovo品質を保っている」という発言をしています(そして、そのあとThinkPadはLenovo品質にさらに追加仕様が入るとも言った)。

とはいえ、たとえばIdeaPadのキーボードを押すとペコ感があって、許容できません。IdeaPad S12は割とがんばってますが、それ以外のIdeaPadは大和設計でない(人は行ってる)のかくクオリティ面での劣りは確実にあります。

また、伝統の7列キーボードもSLシリーズでは継承されておらず、あれが以前Lenovo 3000シリーズということを知っているとやはりThink品質とは思えないところがあります。

ソフトはラレーなので、アッチにがんばって欲しいのですが、System Updateをやめると言っておいて結局復活とかどうもドタバタが見えていて220以降のファンとしてはヤキモキしております。
Posted by 7743 at 2009年09月04日 23:55
>7743さん
Lenovo的には、最低限譲れないものが「Lenovo品質」で、その上位に位置するのが「ThinkPad品質」として定義しているのだと思います。IdeaPadについては、S10eを使っていて唯一不満なのはやはりキーボードなんですよね。Netbook故仕方ない面もあるのかな、と思うのですが、それ以前の問題な所もありそうです。

で、先日量販店でU350とY550を初めて見てきたのですが、キーボードを見て愕然としてしまいました。せめて、S1x配列を堅持してくれれば嬉しかったのですが... 哲学の共有、と言う面では残念ではありました。

TVSUは恐らくユーザー要望が多かったんでしょうね > 廃止撤回

とりあえず、ThinkVantageソフトウェアは、Windows 7では一部廃止が決まっている(Windows標準機能で代替できるものに限る)のですが、そのアップデート等含め、Windows Updateに統合できたらとっても素敵なのですが、どうなんでしょうねぇ?
Posted by せう at 2009年09月10日 10:17
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
LenovoのノートPCが満足度1位だそうで。
    コメント(10)