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2009年09月10日

Lenovoのお偉いさんと会ってきた。



掲載が遅れまくりで申し訳ございませんでした。先月26日に東京・六本木で行われた「フラン・オサリバンを囲む会」のご報告をさせていただきます。

「フラン・ オサリバンって誰?」っていう方もいらっしゃると思うので、一応紹介させていただくと、フラン・オサリバン(Frances K. O'SULLIVAN)さんは、LenovoのThink製品(IBMから継承したThinkPad・ThinkCentreとLenovoになってから開発されたThinkStation・ThinkServer)担当の上席副社長(日本風に言えば「専務」でしょうか?)です。

世界中で様々な仕様で販売されているThinkPad。そのThinkPadは、現在、全製品を神奈川県大和市にあるレノボ・ジャパン大和事業所で開発していることはその筋の方には有名なことです。(約2年前の訪問時の記事)

今回、来日記念に(と言うほどでもありませんが)、ThinkPadの故郷である日本に住んでいるブロガーから話を聞いてみたい、と言うことでこのイベントが開催されることになったそうです。

大したレポートではないかもしれませんが、とりあえず書いてみようと思います。
会場は、冒頭の写真の通り、 ANA INTERCONTINENTAL TOKYO 。その中にある高級会議室「ホスピタリティスイート」で、囲む会は行われました。

実は、自分の到着は開始ギリギリになってしまい、良い席が取れませんでしたorz... なので、写真はあまり期待できないかもしれません。

冒頭に、オサリバンさんからThinkPadの歩みについてプレゼンがありました。


[ThinkPadの歴史]


[ThinkPad界の「現人神」2名の紹介]

ThinkPadは、生まれたその時から、ごく一部の例外を除いて、"Black Bento Box"のデザインを貫いています。そのデザインを監修しているのが写真左のリチャード・サッパーさん(Wikipedia EN)。そして、ThinkPadの生みの親である、現在レノボ・ジャパン副社長を務める内藤在正さん(Yamato Thinking)。日本で開発されたThinkPadのほぼ全てに関わっておられる方です。この2人がいなければ、現在のThinkPadは無かったと言っても過言ではありません。


[IBM時代から連綿と引き継がれるThinkPadの歴史]


[Walt Mossberg氏もThinkPad 701(アメリカ開発)ユーザーでした]


[懐かしのThinkDog]


[IBM時代に放映したThinkPadのテレビCMも披露]


[受け継がれるThinkPadの伝統]

非常に懐かしいCMなども見る事ができました。一部には、「ThinkPadはIBMがつくっていたからこそThinkPadだった」と言う方もいらっしゃいますし、昔のCMを見ているとその気持ちも分からなくもありません。しかし、LenovoはIBM時代から続くThinkPadの根本ポリシーを変えずに開発を続けています。ThinkPadは、そのポリシーが失われない限り、ThinkPadなのです。それを再確認させてくれました。


[ThinkPadの最新作、ThinkPad T400s]


[ThinkPad T400sのキーボード]

会の途中では、最新作であるThinkPad T400sも回ってきました。写真などではアメリカ英語キーボードのものしか見たことが無かったのですが、このT400sは日本語キーボードでした。非常に打ちやすく、手になじみます。大きくなったEscキー・Deleteキーもなかなか良い味を出しています。

実は、このT400sのキーボードをベースとした新しい「ThinkPad USB トラックポイントキーボード」も登場しています(アメリカ英語日本語)。打ち心地も、以前のトラベルキーボードより良いようなので、気になる方は是非。

プレゼンテーションが終わった後、各ブロガーから色々と意見・要望を聞く時間となりました。英語で話をすることも考えたのですが、面倒だったので、日本語で話して、通訳さんに訳してもらいました。

とりあえず、自分がした要望は2つ。「ThinkPadを触れる場所を増やして!!」と「ThinkPad X100を出して!!」という事です。

確かに、IdeaPad Sシリーズは触れて買える場所が増えたのですが、ThinkPadは相変わらずその様な場所が限られています。想定ユーザーが違うのは重々承知なのですが、触って良さが分かるThinkPadは触れる場所を増やさないとこれ以上の認知度向上・販売力向上は望めないと思うのです。一応、ThinkPadの露出度を高める戦略会議等もしているそうなので、大いに期待しています。

あと、X100を出してくれ、と言った背景なのですが、ビジネス面に拘りを持ったThinkPadブランドの小型モバイルPCも絶対に潜在需要があるはずと考えているからです。NetbookとしてのSシリーズも良いのですが、ビジネス面での浸透を考えると、ThinkPadブランドならではの要素が入った小型製品も必要なのだと思うのです。是非是非前向きに検討していただきたいです。

それ以外のブロガーの要望にも、うんうん頷けるものが非常に多かったです。「『知る人ぞ知る』ThinkPadであるべきでない」という旨の発言は特に感銘を受けました。もちろん、Ideaブランドの拡大も大切ですが、「哲学」の詰まったThinkブランド製品の拡大もきちんとすべきだと思うんですよね。

とにかく、1時間では言いたい事を言い切れないと感じました。もっと時間を長時間取って、ブロガー向け意見交換会をしても良かったんじゃないか、とも思います。レノボ・ジャパン様におかれましては、是非検討して欲しいです。

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タグ :LenovoThinkPad

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Posted by せう at 11:45│Comments(2)IBM and Lenovo
この記事へのコメント
レポート作成お疲れ様でした。プレゼン画面の前に写っているペットボトル類が良い味出していますね。

「知る人ぞ知るThinkPadではだめ」「初心者への裾野を広げるべき」と提案したのは私ですが、共感していただいてうれしいです。
Posted by かわはら at 2009年09月11日 17:20
>かわはらさん
当日はお疲れ様でした。コメント、ありがとうございます。

自分を含めて、ThinkPadユーザーはともすると「知る人ぞ知る」存在であるThinkPadに満足してしまっている気もするわけですが、その良さをきちんと伝えていって、ユーザーの裾野を広げる、という視点が非常に大切なのだと思うのです。

TrackPointは、使い慣れればこれ以上に仕事上役立つポインティングデバイスがないということが分かりますが、初心者にとっては取っつきがよろしくないデバイスであることは自明です。だからこそUltraNavの搭載も進んだのですし、それだけではない裾野広げが大切なのかな、と思ってます。
Posted by せう at 2009年09月13日 21:39
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Lenovoのお偉いさんと会ってきた。
    コメント(2)